坐骨神経痛の基礎知識｜40〜50代に多い症状とその理解

「最近、お尻から足にかけてピリピリする」「長く座っていると足がだるくなる」
そんな症状に心当たりはありませんか？それはもしかすると、坐骨神経痛かもしれません。

このコラムでは、葛飾区や京成高砂・柴又エリアにお住まいの方々を中心に、坐骨神経痛についてわかりやすくご紹介します。
難しい医学用語を使わず、日常の例を交えてお伝えしますので、「聞いたことはあるけど、よく分からない」という方にも安心して読んでいただけます。

坐骨神経痛ってなに？

坐骨神経痛とは「病名」ではなく、お尻から足にかけての痛みやしびれを表す“症状の名前”です。

たとえば、長時間座っていた後に立ち上がろうとしたら、足の裏がビリッとする。
朝の通勤時、駅の階段を上るときに太ももがズキズキと痛む。
こうした感覚が続いているなら、それは坐骨神経痛の可能性があります。

坐骨神経ってどこにあるの？

坐骨神経は腰からお尻、太ももの裏、ふくらはぎ、足先まで伸びる人体で最も太くて長い神経です。

例えるなら、坐骨神経は体の中の“電線”のようなもの。
この電線が押されたり、ねじれたり、引っ張られたりすると、痛みやしびれという“信号の不具合”が起こります。

どうして痛くなるの？

原因はひとつではなく、さまざまな要因が考えられます。代表的なものをご紹介します。

腰椎椎間板ヘルニア

背骨のクッションの役目をする椎間板が飛び出し、神経を圧迫する状態。比較的若い世代にも見られます。

脊柱管狭窄症

神経の通り道が加齢などで狭くなることで起きる症状。50代以降に多く見られます。

梨状筋症候群

お尻の奥にある「梨状筋」が硬くなって、その下を通る坐骨神経を圧迫するケースです。

姿勢の悪さ・長時間の座り仕事

パソコン作業で座りっぱなしの方や、スマホ操作の姿勢が続く方など、生活習慣のクセが原因になることもあります。

どんな症状があるの？

人によって症状は異なりますが、以下のような例がよくあります。

• お尻の片側だけが痛む、しびれる
• 太ももの裏側がピリピリする
• 足先に力が入りにくくなる
• 立っていると痛いが、座ると楽になる（またはその逆）
• 歩いていると痛みで休みたくなる（間欠性跛行）

ある50代女性の例：「買い物中に右足がズキンと痛くなって、途中でベンチに座らないと歩けなかった」
最初はただの“疲れ”と思っていたそうですが、徐々に頻度が増え、通勤や外出が苦痛に……。

坐骨神経痛が起こりやすい人の特徴

以下のような傾向がある方は、坐骨神経痛になりやすいといわれています。

• 40〜60代の男女
• デスクワーク中心で運動不足
• 反り腰・猫背など姿勢のクセ
• ぎっくり腰・慢性的な腰痛の経験あり

電車移動が多く長時間座る生活習慣が、坐骨神経痛の一因になることもあります。

放置するとどうなるの？

「そのうち治るだろう」と我慢していると、症状が慢性化したり、しびれが強くなったりすることも。

50代男性の例：「痛みを我慢していたら、片足を引きずるようになってしまった」
早めに正しい対処をすることが、将来の健康を守ることにつながります。

自分でできるセルフケア

軽い症状であれば、日常生活でのケアでも改善が期待できます。

• 長時間同じ姿勢を避ける
• お風呂で体を温めて血流促進
• 軽いストレッチで筋肉をほぐす

ただし無理な運動は悪化の原因にもなり得ます。痛みが強い、長く続く場合は、専門機関への相談をおすすめします。

まとめ｜正しい知識が健康への第一歩

坐骨神経痛は誰にでも起こりうる身近な症状です。
特に40代〜50代の方は、体の変化を実感しやすい時期。

葛飾区・京成高砂・柴又エリアで日々頑張っている皆さんも、体からのサインを見逃さず、無理をしないように心がけましょう。

早めの対処と正しい知識が、健康への第一歩となります。